泡沫ノ恋

□tenth.
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「ごちそうさまでしたっ」
「お粗末さまでした」



お父さん特性シチューを食べ終え、私は食器を片付け始めた。後片付けは、必ず協力して行うのが約束だ。

その方が早く終わるし、何よりいろんな話ができる。



「雅、最近富松さんと仲が良いようだな」
「、…うん。優しい人だよ」
「そうか…」
「……」
「……」



最近会話が続かないのはなぜだろう…………………年?

いやいや、それはない。



「あ、」
「え?」
「洗剤切らしてたの忘れてた」



お父さんは、洗剤のボトルを揺らして中身が空であることを確かめた。お皿なんて明日洗えばいいんだろうけど、私はこんな気まずい雰囲気の中にいれるような人間じゃない。



「私、そこのコンビニで買ってくるよ」
「1人で大丈夫か?」
「大丈夫。子どもじゃないんだから」



私は、財布と携帯を持って外に出た。お父さんは心配そうに見送ってたけど、コンビニはすぐそこだし、何かあったら走ればすぐ家につく。



コンビニの看板を遠目に見て、私は道を急いだ。























――――――…



「ありがとうございましたー」



無事洗剤を買い終えて、私は家に向かった。やっぱり、そんな毎日毎日何かあるわけがないんだ。

そう思っていた矢先だった。



一瞬、たった1秒程度の出来事。
公園の入り口から人が出てきて、私を公園に引きずり込んだ。



「なんだ。言うほど上玉じゃねぇな」
「ひっ…」



声が出ない。
まるで息が固形になって喉に突っかかったようだ。



遊佐くん、じゃない…
知らない男の人。スーツを着ていて、お酒の匂いがする中年男だ。


公園のベンチに押し倒され、薄いパーカーを剥ぎ取られた。



「いやッ…いやぁッ…」



助けて誰かッ…



「ひひっそう嫌がんなよお嬢ちゃん。すぐヨくなるから」



そう言って、私のTシャツを捲り始めた。これからされることが脳裏に過って、体が固まってしまう。



「た、すけて……照代ちゃ、………ッ…さ、く…」



男が、私の腹に触れた。























「楽しそうだなおっさん。俺もまぜてよ」
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