攘夷志士編
□第9回
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神楽『ぎ、銀ちゃん…何アルか、コレ?!』
神楽が弦の中でもぞもぞ動いた。
銀時『神楽、動くんじゃねぇ!!
それは弦だ!!
下手に動いたら手足が引きちぎれるぞ!!』
神楽『えっ、まじアルか?!!』
神楽は俺の言葉で、微動だにしなくなった。
万斉『ほぅ……だてに今まで様々な戦場を潜り抜けてきたワケじゃなさそうでござるな。』
万斉はそう言って、三味線を激しく動かした。
それにつられて弦もうごめく。
俺と神楽は激しい痛みに縛られた。
万斉『身体中がはち切れそうでござろう。
今、楽にしてやるでござる。』
万斉が弦をきつめながら、ゆっくりと俺に近づいてきた。
銀時『ったく…縄だったり弦だったり今日は記念日か何かか?
「縛られる日」とでも名付けるか。』
神楽『そんなのMみたいで嫌アル!
「束縛の日」がいいネ。
あ、もっとMみたいアルな…。』