ミツバ編
□第7章
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私は、唐突な銀さんの質問に、慌てて答えた。
「いいえ、特に用件は無いの。
ただ、1人でいるのが寂しくてお話の相手が欲しくて…。」
私がそう言うと、銀さんは頭をかき、改めて椅子に座り直した。
だが大したネタが無く、銀さんは手土産の柿ピーの、ピーナッツを上手く抜き取り、食べ始めた。
「何にも話題がねェな……。
おい地味アフロ、なんか面白いことやれよ。」
銀さんは、カスを落とさずキレイにピーナッツをむさぼった。
柿の種は苦手なのかな?
辛くておいしいのに。
「特徴で呼ぶの、やめてくれません?
この髪のどこが地味なんですか。
……何もないですよ。
ダンナがやってください。
尻文字でも何でも大丈夫ですから。」