ミツバ編
□第3章
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苦しそうなミツバを見て、銀時の心は揺れ動いた。
でもこれとそれは別問題だ。
しかし、弟の総悟はと言えば、そうはいかない。
「『イヤ』じゃないですよね、食べますよね?旦那。」
こう話して、銀時の首に刀を向ける。
もう『ドS』というレベルではない。
例えるならそれは『サディスト国の王子様』である。
銀時は、その気迫とミツバの病状に負けて、パフェを飲み込んだ。
だがもちろん体が耐えられる訳もない。
銀時は、拒絶反応として、口から炎を吐く始末だ。
そんな銀時はほったらかして、総悟はミツバの近くに寄った。
「大丈夫ですか、姉上?!」
手を差し伸べて、総悟はをミツバ起こした。
ミツバも一度イスに座り、コップの中の水を飲み、落ち着いてから答える。
「大丈夫よ、総ちゃん。
さっき食べたタバスコ、戻しちゃっただけだから。」
「血じゃなかったのかよ!」
銀時はその場で倒れた。