ミツバ編
□第4章
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「……それじゃあ私はそろそろ行くわね。」
ミツバはにっこり笑った。
だが何か名残惜しいのか、ミツバは屯所の門をしきりにながめて、やがてそっと手でふれた。
「…今日…十四郎さんは……?」
ミツバの何気ない一言に、総悟はびんかんに反応した。
「……最後の最後にあんな奴の話はやめてくだせェ…。」
総悟はそれだけ言うと、さっさと帰っていった。
そんな総悟の背中を見て、銀時はため息を吐きながら、つぶやいた。
「……自己中心な奴だ。
勝手に人を呼んどいて、勝手に帰って行きやがった。」
ミツバはその様子の銀時を見て、慌てて謝罪した。
「ごめんなさい。
幼いころに両親を無くしたあの子を悲しませたくなくて、甘やかして育てたから……。
あなたも実は総ちゃんのお友達じゃないんでしょ?」
ミツバはそう言って頭を下げた。
銀時は追い込むように話す。
「そうだよ。
あんたのせいであいつSに目覚めるし、
刀ブン回してふざけるし、
Sに目覚めるし…。」