ミツバ編

□第11章
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「入るぞー。」

銀時はそう言って、ミツバのドアを開けた。

そこには静かに本を読むミツバがいた。

「あら、銀さん!

今日はどうしたの?」

ミツバが顔を上げて笑顔で言うと、銀時も笑って『見舞いだ、見舞い!』と答えた。



「最近、しょっちゅう来てくださるのね。」

ミツバは読んでいた雑誌を机に置いて、銀時に近寄った。

「あんまり無理して動かなくていいぞ。

ほら、病人は寝てろ。」

銀時はそう言って、ベットから起き上がったミツバを寝かした。



「昨日の帰り、山崎さんと何していたの?」

椅子に座った銀時に、ミツバは尋ねた。

銀時はその言葉を聞くと、少し照れくさそうな顔をして、ふところからDVDを取り出した。



「アンタもヤボなこと聞くな〜。

男がコソコソ何かやってたら、コレに決まってるだろ。

弟もってるなら、それぐらい覚えとけ。」



そのDVDの背表紙には、『看護婦のビラビラ』と書いてあった。

ミツバはそれを見て、思わず吹いてしまった。

「もう、銀さんったら…!」
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