ミツバ編
□第14章
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「チンピラに殴られた!」
銀時はそう言い通し、それ以上なにも言わなかった。
総悟は決心し、今だ苦しそうな様子のミツバを見つめた。
「…姉上、すいません。
俺は悪友のために姉上のそばを離れちまいます。
…でもぜってェに戻ってくる。
……それまで少しだけ、待っていてくだせェ。」
総悟はそれだけ言うと銀時について行き、銀時のバイクの後ろに乗って、土方のいるコンテナ置き場まで向かった。
*
一方の近藤と山崎
近藤は山崎に命令し、土方の援護に行くため急いでパトカーに乗った。
山崎は命令通り真選組の隊士を呼び集め、コンテナ置き場へ向かわせた。
「どけどけェ!!
真選組のお通りだァ!!!」
拡声器を使って、国道を移動中の市民にそう叫ぶ。
パトカーはスムーズにコンテナ置き場へ向かっていた。
そのパトカーの助手席に座っていた近藤は、心中でずっと叫んでいた。
…真選組に総悟の立場が無くなるって?
総悟を追い出す奴なんか、真選組にいるワケねェだろ!
憎まれ役まで1人で受け負うつもりか!!…