白蝶編
□第4訓
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チュンチュン
チュンチュン
幸恵『ん……、』
鳥の小さな泣き声で目を覚ました。
わりと良い目覚めだ。
窓から差している日光が、部屋を暖かく照らしている。
幸恵『よく寝たわ〜。』
そう言うと、まだ自身の温もりが残っている布団から体を起こした。
大きく体を伸ばして、辺りを見渡す。
幸恵『そうだ……。
いま自分の家じゃないんだ…。』
自分がいま着ている服を見て思った。
普段なら着るはずのない「浴衣」だ。
その寝間着の浴衣が、昨晩の様子を思い出させた。
*
幸恵『よろしくお願いします!』
あのあいさつの後。
銀時の提案で、幸恵は一番最初に風呂に入ることになった。
リビングを出て左にまがり、風呂に着く。