新訳ミツバ篇

□第2章
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ところ変わってとあるレストラン。

そこでは先ほど屯所を出た総悟とミツバがテーブル席で向かい合わせで座り、楽しそうに会話をしていた。

総悟『そーですか、ついに姉上も結婚…。

じゃあ今回は、嫁入り先に挨拶も兼ねて?』

ミツバ『ええ。

しばらく江戸に逗留するから、いつでも会えるわよ。』



総悟『本当ですか、嬉しいっス!!』

ミツバ『フフ、私も嬉しい。』

ミツバの一言に、総悟は頬を赤く染めた。

口角を上げ、まさしく嬉しそうな感情が出ている。



総悟『じゃあ嫁入りして江戸に住めば、これからはいつでも会えるんですね。』

ミツバ『そうよ。』

総悟『僕…嬉しいっス。』

ミツバ『フフ、私もよ。』



一方、奥のテーブル席では、山崎ともう1人の隊士が、こっそりミツバと総悟の会話を聞いていた。

山崎が望遠鏡を使って観察している中、もう1人は口を抑えて笑いをこらえている。

『「僕」だってよォォォ!!』

どうやら総悟の一人称が変わったことが、とても面白かったらしい。

いかにも笑いを抑えているその目には、よほど面白すぎたのか涙が浮かんでいる。
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