新訳ミツバ篇
□第6章
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急に倒れたミツバを、その場にいた銀時、総悟、土方、山崎の4人は運ぶことにした。
場所は、目の前に建っている、ミツバの旦那になる男が住んでいる屋敷。
すぐに専属の医者を呼び、ミツバを診察してもらう。
それが行われている部屋の、ふすま越しで隣り合った部屋に、銀時、土方、山崎はいた。
山崎『ようやく落ちついたみたいですよ。
身体が悪いとはきいちゃいたが、俺達が思ってるより病状は良くねェみたいで。
倒れたのが屋敷前じゃなかったらどうなってたことか。』
ふすまを少しだけ開き、ミツバの様子をこっそり伺いながら、山崎は言った。
そこから見えるのは、いまだに少し苦しそうに、ミツバが布団に入っている光景。
山崎は銀時の方は見ずに、聞いた。
山崎『それより旦那、アンタなんでミツバさんと?』
銀時はせんべいをバリバリ食べながら答えた。
銀時『………なりゆき。
そーゆうお前はどうしてアフロ?』
逆に聞き返す銀時。
山崎はしれっとした態度で答えた。
山崎『なりゆきです。』
銀時『どんななりゆき?』
銀時はそう言うと、縁側を見た。
そこにはタバコを吸っている土方の姿。
銀時『…そちらさんは、なりゆきってカンジじゃなさそーだな。
ツラ見ただけで倒れちまうたァ、よっぽどの事あったんじゃねーの、おたくら?』