新訳ミツバ篇

□第12章
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別棟で土方と斬りあい、負けて、倒れていた俺は、そこを偶然に通りかかった近藤さんに見つかった。

すぐに局長室に連れていかれて、ケガの処置をする。

「大したことはない」と言っても、無理やり消毒して手当てをさせられた。



そうしてしばらくお互い無言のまま、数分のときが過ぎたころ。

局長室に隊士から連絡が入った。

『沖田隊長ォ!

病院にいる「万事屋の坂田」から、ミツバ殿の具合が一転した、との連絡が!!』



 *



近藤さんと一緒に2人で急いで病院に行くと、旦那が手招きしていた。

そこは「緊急治療室」。

いつもの一般病棟ではなかったのだ。

慌てて姉上の様子を見た。



部屋そのものには入れなかったが、透明で大きな窓から、中の様子が把握できる。

そこには何人もの医者に囲まれ、目を閉じたままの姉上の姿があった。
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