新訳ミツバ篇

□第18章
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『!!』



コンテナ横の広い空き場で、一発の爆弾が爆発した。

それに驚いたのもつかの間、コンテナの影から近藤や山崎たち真選組が、ワッと出てくる。



近藤『いけェェェェ!!』



その声に合わせて、攘夷志士たちに斬りかかった。

『しっ…真選組だァァァ!!』

誰かそう叫び、攘夷志士と真選組の斬り合いが勃発した。

その中で、近藤は一際大きな声で叫んでいた。



近藤『トシぃぃぃ!!』



土方は的にされ、遠距離から一方的に銃で撃たれている。

土方『ぐっ、』

上手く弾丸をかわしつつ、近くにあったドラム缶に、刀でヒビを入れた。

その途端だ。



ドォン!!



そのドラム缶は激しく爆発し、一瞬で辺りを煙で包んだ。

その爆風にあおがれて、空になにかが飛んでいる。

よく目をこらして見てみると、それはおそらく土方のものであろう、ぼろぼろの隊服だった。

近藤『トシぃぃ!!』
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