新入り編2
□第4話
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「カニ争奪戦争のゴングは、グラタンが食べ終わってから鳴らしますよ……!!」
新八のそんな一言のせいで夕飯は無口状態、みんな落ち着いて食事をすることなど出来なかった。
……けど大丈夫。
なんとか「多い勝ち」をするまで持ちこたえれば、あとは勝利は我が手にあり。
ヅラ子は自分にそう言い聞かせ、冷静を装ったままグラタンを口に運んだ。
まもなくして全員が食べ終わった。
そして暗黙の了解、
新八が解凍しておいたカニをキッチンから取ってきた。
そしてそれをテーブルに置くと同時に、口を開く。
新八『……さて、それじゃあ4人分に分けますね。』
新八はそう言うと、あらかじめ用意してあった小皿を前に出した。
そしてハサミを右手に持つ。
そこで銀さんがついに作戦の歯車を回した。
銀時『あ……あのさァ、それ、数にバラつきがあるじゃん?
だからみんなで多い勝ちして、勝った人たちが優先的に食べれるように…しない?』