新入り編2
□第5話
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ヅラ子『……余ったね。』
銀時『……余ったな。』
新八『……余りましたね。』
神楽『……余ったアル。』
みんな口を揃えてそう言った。
みんな目を揃えてカニを見た。
現在ご主人さまが決まらないカニの部位、それは
「殻の隅にあって取りにくいミソ」。
次に「ハサミの隅にあって取りにくい身」。
それと「まるまる一本残った脚」。
食べ親を探しているカニは3つ。
ヅラ子『コレどうする?』
ヅラ子が最初に口を開いた。
そこで、争奪戦の最後のゴングが鳴らされた。
銀時『やっぱりココは多い勝ちにしようぜ。
最初は多い勝ちだったんだしよ。』
神楽『多い勝ち、賛成アルよ!
やっぱりこういう雰囲気のときは、一番フェアに出来る「多い勝ち」が良いと思うアル、私は!』
神楽が多い勝ちにノった。
そこで新八が喋った。
新八『僕も賛成ですよ。
ちょうど余りも3つだし、「負けた1人だけ食べられない」っていうごく簡単なルールになりますしね。』