新入り編2

□第8話
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銀時の後ろの席で、街が流れ行くのをボーッとしながら見つめていたらいつのまにか万事屋に到着していた。

ヅラ子は無言でバイクから下り、ヘルメットをはずして銀時に手渡した。

銀時も申し訳なさそうな顔をしたまま、ヘルメットを受け取り、鍵をした。



そりゃあ作り笑いをいくつ浮かべたって、お互いの気まずさとかサイフを失くした悲しさは吹き飛ばない。

2人は無言で階段を上がり、万事屋のドアに手をかけた。



ガラガラガラ



そう音をたてるドア。

その音に反応し、ドアの奥から声が聞こえてくる。



新八『か……神………ん!

この…、……ちゃう………気?』



神楽『オ…………ケ…!

で…み………、本……戻…ネ!!』



遠くにいるものだから、聞こえてくるのは途切れ途切れでなにを言っているのかは分からない。

ヅラ子『……。』

銀時『……。』

2人は黙ったまま靴を脱ぎ、リビングへとあがっていった。
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