新入り編
□第3話
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パー子はクスッと笑って、
「オッケーです〜!」
と返事をしかえした。
銀時『んなコトするわけねーだろ!』
銀時は照れ気味にそういい残すと、歩く度にミシ、ミシ、と音をたてる階段を下りていった。
どんどん先に行く銀時の後を追いかけて、止まった先にはバイク。
銀時『じゃあ、じっとしてろよ。』
バイクを初めて目の当たりにして、戸惑っているパー子の頭に、当たり前のように銀時はヘルメットをかぶせた。
そして慣れた手つきで、ヒモをパー子のあごの下に通し、結んだ。
銀時『苦しくないか?』
銀時に声をかけられて、パー子の意識がハッキリしたとき、銀時の顔がすぐ目の前にあって、かなり驚いた。
パー子は何もなかったかのようにヒモをいじり、真顔で「苦しくないです、大丈夫です」と答えた。
そうしてパー子は銀時のバイクの後ろにまたがった。
それを銀時は確認すると、思いっきりアクセルを踏んだ。
銀時『じゃあ行くぞ。
パー子、しっかりつかまっていろよ。
落ちるなよ。』
銀時はそっけなくそれだけ言うと、バイクを発車させた。