新入り編
□第5話
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銀時は、パー子から消しゴムを借りて、はみ出た下書きの鉛筆部分を消し始めた。
パー子『完成したら教えてくださいね、銀さん。』
パー子は銀時にそう言って、チラシ作りに励んだ。
神楽は銀時に仕事を奪われて、すねていた。
定春は遊び疲れたみたいで、動くのもダルそうにしていた。
そうしてパー子はチラシを作り、銀時は消しゴムかけをし、神楽と定春はゆっくり休んだ。
パー子はチラシとして、仕事内容を書いていた。
人々の目に入るような、ついつい見てしまうようなチラシを目標にしていた。
銀時『おーいパー子、消しゴムかけ終わったぞ〜。』
銀時にそう言われて、パー子は一旦、手を止め、銀時の方を見た。
パー子『じゃあそのままお願いします、下に。』
銀時『え、「下」?』
パー子がそう言うと、銀時は不思議そうにパー子を見るものだから、パー子は付け足してこう言った。
パー子『お登勢さんトコのスナックですよ。
あそこ、絶対に貼っておいたらいいと思うんです。
届けておいてください。』
銀時『え、面倒くさ』
パー子『いいですよね?』
パー子は銀時の言葉をさえぎって言った。
銀時はその威圧に負け、しょぼしょぼ店を出て行った。
銀時『新入り 怖………。』