新入り編

□第5話
1ページ/4ページ


銀時は、パー子から消しゴムを借りて、はみ出た下書きの鉛筆部分を消し始めた。

パー子『完成したら教えてくださいね、銀さん。』

パー子は銀時にそう言って、チラシ作りに励んだ。



神楽は銀時に仕事を奪われて、すねていた。

定春は遊び疲れたみたいで、動くのもダルそうにしていた。

そうしてパー子はチラシを作り、銀時は消しゴムかけをし、神楽と定春はゆっくり休んだ。



パー子はチラシとして、仕事内容を書いていた。

人々の目に入るような、ついつい見てしまうようなチラシを目標にしていた。

銀時『おーいパー子、消しゴムかけ終わったぞ〜。』

銀時にそう言われて、パー子は一旦、手を止め、銀時の方を見た。

パー子『じゃあそのままお願いします、下に。』



銀時『え、「下」?』

パー子がそう言うと、銀時は不思議そうにパー子を見るものだから、パー子は付け足してこう言った。



パー子『お登勢さんトコのスナックですよ。

あそこ、絶対に貼っておいたらいいと思うんです。

届けておいてください。』

銀時『え、面倒くさ』

パー子『いいですよね?』



パー子は銀時の言葉をさえぎって言った。

銀時はその威圧に負け、しょぼしょぼ店を出て行った。

銀時『新入り 怖………。』
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ