新入り編
□第1話
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『お?
銀ちゃん、お客アルか!』
今度は元気な女性の声が聞こえてきたかと思ったら、ドアを開けて出てきたのはチャイナドレスを着ている、オレンジの髪のひとだった。
『今日はどうしたアルか?
落し物?』
酢コンブを加えながら話す彼女は、大きな白い犬を連れていた。
『おはようございまーす!
見知らぬクツがあったんですけど、誰かお客さん来てるんですか?』
店員らしき女のひとが開けっ放しにしたドアから、メガネをかけた人が入ってきた。
そのひとは、パー子を見たとたんに驚いた表情をしていた。
『あっ、パー子さん、もう来ていたんですか!!』
新八がびっくりしたようにそう言うと、銀時や神楽も驚いた。
『えっ、パー子だったの?』
『パー子だったアルか!
銀ちゃん、お客じゃなかったヨ!!』
眼鏡のひとが言ったと同時に、もう2人もかなり驚いた顔をしている。
『もう銀さんたら、今日、パー子さんがくるって言ったじゃないですか〜。
僕が来るまでずっとお客さんだと思っていたんですか?もぉ〜。』
眼鏡の人は頬袋を膨らませる。