攘夷志士編
□第2回
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そう言ったキャサリンが、俺はなんだか真面目に見えた。
キャサリンにそう聞かれるも、俺はもっともらしい心当たりは無く、その場に立ち尽くしてしまった。
そんな俺を見て、ババァは呆れ顔をした。
お登勢『……ハァ。
なんの手がかりもなしにここへ来たのかい。
帰りな。
今のお前たちが新八にできることなんて何もないだろうよ。』
ババァはそう言い残して、奥の部屋へ去っていった。
たま『私のデータの中には「人には話せないことがある」という言葉がインストールされています。』
たまが自分の持っている情報を総動員してそう言った。
ババァに見放された俺は、ただ椅子に座っていることしかできなかった。
俺がババァの所に相談しに行った翌日から、また新八は万事屋に来なくなった。
俺たちはいつも以上に焦っていた。
神楽にいたっては焦りのあまり、酢コンブを口でなく鼻にいれる始末だ。
銀時『神楽!
そこ、鼻。』
俺はそう神楽に言った。
神楽はハッと意識を取り戻し、
「おっ、同じ穴だから気付かなかったネ!」
と言ってごまかした。