攘夷志士編
□第4回
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俺たちはたまに導かれ、ババァのいる病室へと案内された。
そこでは、ババァがぐっすり眠っていた。
神楽『良かったアル…。
軽症だったアルなぁ…。』
神楽がババァの様子をみて、ふぅ、と一息ついた。
しばらくみんな黙ってババァを見ていた。
たまにババァがせきこむと、今度はまるで睨むようにババァを見る。
そして安定するとみんな肩の力を抜き、またじっと見つめる。
それをいくつか繰り返した。
たま『新八様はいらっしゃらないのですか、銀時様?』
そんな空気のなか、タマが俺の顔をまじまじと見つめながら、そう聞いた。
そしてその質問にゆっくりうなずく俺。
確かにそう思うのが妥当だろう。
ババァの具合が悪くて、駆けつけたのが2人だけだったら。
神楽『新八……なんで来ないアルか!
最近、本当にあいつムカつくネ!!
あんな奴、万事屋じゃないアル!!』
神楽が乱心して、病室でそう怒鳴った。
俺はそんなこと言った神楽の頭を、思いっきり拳で叩いた。