攘夷志士編
□第7回
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そんな俺たちの耳に、またしても部屋の外から聞こえた誰かの話が入ってきた。
だが今回は、またさっきとは別の声の人が喋っていた。
どうやらさっきの同階級同士の会話ではなく、片方がとても偉いらしい。
『ついに今日っスね……!』
『あぁ。
俺たち攘夷志士の恐ろしさを真選組に知らしめるためのターミナル破壊計画……。
実行する時がついにやってきたのだ!』
『例の件は桂サンにはちゃんと極秘に出来ているそうっスね。』
『あぁ。
まァ俺にはその件を桂サンに秘密にする理由が分からねェんだがな。
だが桂サンを怒らせるモンじゃねェことは確かだ。』
『そうなんスか…。』
そこまでで会話は終わり、その男たちの足音が遠ざかっていった。
神楽はしきりに耳をうごめかしていた。
神楽『今日…ターミナル破壊計画…!!』
神楽はもぞもぞ縄の中で動き回って、じっと俺を見た。
その顔には何とも言えないし、何も分からない気持ちがこもっていた。
銀時『神楽!
いいか、この縄を食いちぎるんだ!
世の中にはなァ、そこらへんに生えている草を「食べ物」にする人がいるんだ。
こんな縄、奴らにとっちゃご馳走だぜ?
腹が減ってちゃ戦は出来ねェ!!
たらふく食うんだ!!』