攘夷志士編
□第5回
1ページ/4ページ
*
万事屋に帰って、まずテレビをつけた。
いつも恒例の天気予報をみて、俺の一日は始まる。
今までは曇天で終わったけど、今日は雨が降るらしい。
「折りたたみより普通の傘の方がおすすめです!」
そうなんだ。
外出するときは気を付けよう。
今週のジャンプそろそろ発売しているはずだ。
俺は財布の中身を確認して、神楽に留守番を頼み、買いに行くことにした。
靴をはき、ドアの取っ手に手をのばした時、ドアが勝手に開いた。
それは、ドアの向こう側から誰かがドアを開けたからだった。
銀時『……お、お前…
……新八!!』
俺は思わず大きな声を出してしまった。
それは新八が来たことに驚いた、ということもあるが、なにより新八の目に懐かしさを感じたからだ。
神楽『新八?』
神楽が俺の声を疑って、リビングからでてきた。
神楽もいまの気持ちを、表情に思いっきりだしていた。