白蝶編
□第1訓
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『大丈夫?
ケガはねェか?』
不良を掴んだままのその男は、幸恵にそう尋ねる。
不良『誰だてめェ!
離せ!
ヒーローきどりの白髪野郎が!!』
不良がそう言って、銀髪の人の腕を振り払おうとした。
だが、そうはいかなった。
『シャラーップ!
黙れェ!
不良きどりのデブ野郎がァ!!』
銀髪の男はそう言うと、掴んだ不良の腕を左肩に担ぎ、一本背負いをした。
不良の体は宙を舞い、地面に叩きつけられる。
『いいか……2度とこの街に現れんな!!』
銀髪の人はそう言うと、不良を踏みつけて、幸恵の方へ歩み寄った。
幸恵は頭を下げる。
幸恵『あの…、助けてくれてありがとうございました!』