新訳ミツバ篇
□第1章
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数人で盛り上がってる中、その隊士のうちの1人、山崎が口を開いた。
山崎『お前ら知らねーの?
アレ、沖田さんの姉上様のミツバさんだよ。』
『えっ?』
山崎の一言に、みな驚いたような顔をする。
そして1人、誰かが納得したように言った。
『あ、あの毎月、激辛せんべえ送ってくる…。
辛くて食えねーんだよアレ。』
みんなその言葉にうなずく。
山崎の隣でミツバたちの様子をみていた1人の隊士が、山崎と会話を始めた。
『しかし似ても似つかんねェ。
あんなおしとやかで物静かな人が、沖田隊長の…』
山崎『だからよくいうだろ。
兄弟のどちらかがちゃらんぽらんだと、もう片方はしっかりした子になるんだよ。
バランスがとれるようになってんの世の中。』
そう小さな声で会話する2人。
その後ろに、バズーカを構える総悟の姿があった。
そして次の瞬間、牙を向く。
ドカァン!
爆薬が発射され、ふすまごと覗き見していた隊士たちは局長室に吹き飛ばされた。
そんな様子を見て、ミツバや近藤が喋り出す。
ミツバ『まァ、相変わらずにぎやかですね。』
近藤『おーう。
総悟、やっと来たか。』
手を振って合図を送る近藤。