新訳ミツバ篇
□第3章
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ミツバの質問に、銀時は冷や汗を流して答えた。
銀時『いや辛いものも何も…。
本来、辛いものじゃないからね、コレ。』
そう言ったときだった。
急にミツバがむせ始めた。
ミツバ『やっぱり…ケホッ、嫌いなんですね。
そーちゃんの友達なのに。』
友達関係なくね!?
ミツバの言動に、銀時は口には出さなかったがそう思った。
総悟は刀をさやから抜き、あきらかに嫌そうな顔をしている銀時の首元に、サッとそれを構えた。
総悟『好きですよね、旦那。』
チャキ、と首の前で音をたてる刀。
銀時は大量の冷や汗を流し、苦笑いを浮かべた。
銀時『アハハ…アレかも…好きかも、そういや。』
何だコレは…、今までにないタイプだ。
なんか下手をふむと……
ひきつった口元をピクピク動かしながら、そんなことを思う。
ミツバ『やっぱりいいですよね、辛いもの。
食が進みますよね、やっぱり。
私も病気で食欲がない時、何度も助けられたんです。』