新入り編2
□第1話
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大江戸マートに着いた万事屋メンバーは、ここぞとばかりに各々の好きなコーナーへ向かった。
そして財布を持った新八のそばに駆け寄り、ねだる。
1番手・神楽
神楽『あぁ!!
酢昆布に苺味が出てるアル〜。
美味しそうアルな〜。
食べたいアルな〜〜。』
新八の前で、「いちご味」と書いてある酢昆布をユラユラ揺らす。
新八『いちご味の酢昆布って、もう酢昆布じゃないじゃん、いちご昆布じゃん。
そんなのダメだよ、買わないよ。
銀さんのいちご牛乳に3日間、酢昆布を浸しておけばいちご昆布になるから、それはもう棚に戻しておいで。』
新八はそう神楽に言って、お惣菜コーナーへ向かおうとした。
神楽はいちご昆布を棚に戻す瞬間に、眉間にシワを寄せて言った。
神楽『チッ、腹立つな。
メガネ野郎のくせに調子乗ってんじゃねーよ!
てめーなんか2ちゃんねるで
「なんでこのメガネはギャーギャー言ってるんですか」
とか言われてりゃいいんだ!!』
鋭くその声をキャッチする新八。
新八『あれ?
今、神楽ちゃん舌打ちしたよね?
ていうか標準語、喋れてたよね?
つか2ちゃんねるってなに?
え?』
新八はそうツッコミしたが、神楽にこっ酷くスルーされていた。