新入り編2
□第6話
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新八『あれっヅラ子さん、今なんか聞こえたんですけど。
さっきまで不安に満ち溢れてた声が、すごく嫌な感じに聞こえたんですけど。
僕のこと、もう人間以下みたいな感じで扱っているように聞こえたんですけど。』
新八が耳をポリポリ掻きながらそう言った。
ヅラ子はとぼけたフリをして、プイッとそっぽを向いた。
神楽『とにかく部屋中を探し回ってみるアル。』
神楽が提案した。
みんなその意見に乗り、一斉にヅラ子の財布を捜し始めた。
いくら新八を人間以下の扱いにしようと、本気でヅラ子は捜していた。
棚を開けたり
タンスを引いたり
机下を覗いたり
山積みの紙束をどかしたり
それでもなかなか財布は見つからなかった。
銀時が面倒くさそうにハァ、とため息を吐き、話し始めた。
銀時『見つかんねーな……。
本来なら休みの日にあいつらの顔は見たくねーが、背に腹はかえられねェ。
仕方無いから警察、行くか。』