新入り編2
□第9話
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【この家に泥棒が侵入してきたんだよ。
その泥棒から、サイフを守ったんだ。】
新八『泥棒ォォォ?!!』
新八は思いっきり怒鳴った。
本当に驚いている。
隕石が衝突してくる!なみに驚いている。
神楽『ちょっとダメガネ、黙るアル!
定春がなにか続きを話し出したネ!』
神楽にふいにそう怒鳴られて、新八はムグッと黙りこむ。
犬語翻訳機は「ピピピ」と音をたて、やがて定春の犬語を通訳した文章を、液晶画面に表示させた。
【説明するのダルいから、この先にある「*」を見てね】
新八『……手抜きなのね。』
*
ときは昨日。
ただいま銀時・ヅラ子・神楽・新八は出張仕事中で、万事屋にはいない。
定春は昼寝をしようとしていた。
温かい太陽の光を浴びて、うとうとしているときだった。
ふいに、万事屋のドアが開いた。
?『誰も……いないか?』
ふいにそういう声が聞こえた。
定春はたいして気にもせずに、続けて眠りにつこうとした。
すると、聞こえてきたのは怪しい笑い声。
?『……留守だ。』