新入り編
□第4話
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テレビはCMを流していた。
パー子は手早くテーブルの上を丁寧に片付ける。
そして、ポスター製作の場所をつくった。
新八『さっそく始めるんですか?』
パー子『はい!
早くて損なコトは無いですからね。』
パー子はそう言ってテーブルに画用紙をひろげ、ペンを取り出した。
神楽『どんな感じにするアルか?』
手早く準備をするパー子に、神楽が尋ねた。
銀時も、パー子の手元をのぞきこみ、決め付けるように言う。
銀時『「友情・努力・勝利」をイメージしろよ。』
新八『いや、それ、なんか違う物の宣伝になってるよ!
ダメだからね!』
パー子はこういう作業が好きだし、得意だ。
下書きから色塗りまで、手順が細かかった。
主な仕事内容を書き上げたパー子のポスターを見て、神楽が口をはさんだ。
神楽『ここはアルバイトを募集するネ。
人手を増やすヨロシ。』
パー子は作業中の手をいったん止め、神楽に向き直った。
パー子『今アルバイトを募集するのは凶です。
売り上げがないのにこれ以上、人件費を増やしたら店存続の予算がありません。』