ベストコンビ

□おちゃらけと姉女房
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「みゆっ、今日のおや「奏多、食べ過ぎ。今日何個目?」……ちぇ。」




可愛く舌打ちしたって駄目なものは駄目。


シカトするとさらに不機嫌そうにソファーにダイブした。


ふて寝するらしい。





「……奏多ー。」


「…………」


「………ビスケット、食べる?」





むくっと起き上がる。



そして
3歳児みたいに小走りでやって来て
それはもう嬉しそうに食べるのだ、ハムスターみたいに。





「……今日はもうあげないからね。ご飯作るんだから。」


「はーい。」




そして返事だけはいい。さっきもこのやり取りをしたのだ。








さて私も夕飯の支度に取り掛かるのだが




「………奏多。」


「なに?」


「ここにあったつくね、一個食べたでしょ。」


「食べてないけど。」


「一個足りないもの。」


「……バレたか。」





そしてつまみ食いも日常茶飯事。






「もー。奏多は一個つくね抜き。」


「えー。」


「抱き着いたって駄目!!」






後ろからぎゅっと抱き着いて、首筋に顔を埋めてくる。



甘えたら許されると思っているのだ、困ったことに。







「あ。醤油ない。」


「マジ?俺買ってくる。」


「本当?助かるー。」






首からするりと腕を抜くと


奏多はハンガーにかかっていたジャケットを掴んで袖を通した。




「じゃ、すぐ戻るから。」

「うん、気をつけてね。」




玄関まで見送ると

頬に軽くキスを落とされた。




赤くなる私を見てくすくす笑い、
そのままドアが閉まった。











キスされた部分だけ、




熱いなんて




きっと気のせい……よね。














おちゃらけと姉女房








(つくね、)

(私のぶん、一個あげよっかな。)








End.

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