marcato
□罰ゲーム
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「じゃーんけーん…ぽいっ!」
いつもの仲良しグループオズ、ギルバート、シャロン、アリスでじゃんけんをしていた。
結果はギルバートはグー、他のみんなはチョキだった。
ギルバートは普段酷い目にあうため今回も負けると思ったのか何度も自分の手を見てふるふると震えている。
やがてギルバートの顔が歓喜へと変わろうとした時
「じゃっギルよろしく!」
ポンッと肩を叩かれギルバートは声がしたオズの方へ目線をやると、きゅるるるんっと目を輝かせこちらへ親指を立たせたオズの姿があった。
ギルバートは未だ状況が把握できずにいた。
「では罰ゲームはお任せしましたわ」
「期待してるぞワカメ」
誰がワカメだ!といつもの調子で言い返そうとしたが、彼には状況把握が最優先だった。
ギルバートはもう一度オズの言った言葉を思い返す。
“じゃあ今からじゃんけんして負けたやつが罰ゲームで新しい変な保険の先生に自己紹介してくるって事で!“
ギルバートははっとした
「おい、オズ!お前さっき負けたやつが…」
「ギル、保健室はあっちだよ」
ギルバートが抗議しようと見たオズは満面の笑みで保健室を指差すため途切れてしまった。
シャロンも満面笑みを浮かべ、アリスは早くと言わんばかりの顔でこちらを見つめてくる