妖精の尻尾【中編】

□妖精の尻尾 体育祭
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「「「体育祭?!」」」

「そうだ。学校行事らしいだろ?」
エルザが胸を張る。

「で、どんなことするの?」

「二チームに別れ勝敗を競う。この風船をつけてな」
エルザの手には青と白の風船が握られていた。
「そうだ。制限時間終了時に、いくつの風船が残っているかを競う」

「・・・・それだけ?」
「そうだ。割れたらリタイアだぞ」

『チームはどう分けるの?』 

「うむ、S級魔導師が固まるのを避けて・・・・そうだな、私が大将のチームとそれからミラが大将、ベルが副将でどうだ?」

『え〜エルザと別チームぅ』
「そう、寂しがるな。手加減はしないぞ」

「こっちだって負けないわよね?ベル」
ミラが微笑む。
『もっちろん!』

「じゃ、オレはミラチーム!エルザを叩きのめすぞぉ!」
ナツが左へ寄る。
「あい、おいらも!」

「じゃ、オレも・・・・」
「グレイはこっちだ」
左へ移ろうとしたグレイを掴みよせる。

「ぐぇっ!」
「ではわたくしもグレイ様と一緒のチームで」
ジュビアがそそくさとグレイにについてく。

「じゃ、オレもこっちへ」←ガジル右へ
「じゃ、あたしもベルと・・・」←ルーシィ
「もちろん僕もこっちだね」←ロキ

ロキが当然のように左へ移動しようとすると
「おまえはこっちだ」
グレイがぐいっと右へ引っ張る。

「グレイ?!なんだよ?ルーシィがあっちなんだから・・・」
「体育祭だぞ?そんなの関係ねぇよな?エルザ」

「そうだな、元々ロキは妖精の尻尾の仲間だからな」

「よっしゃ!!」
「そんな・・・ルーシィ、ベル・・・寂しいよ。でも、敵になったからには、負けないよ」


こうしてチーム分けは決まり、それぞれのチームで盛り上がる。




----------翌日

「ルールは簡単じゃ。魔法の風船が割れれば、この掲示板に自動的に表示される。
制限時間は、二時間。マグノリアの街からは出てはならん。」

「よぉし!!燃えてきたぜっ」
「やるわよ〜!!」
『うん!頑張ろう!』
「あい」

「それではよぉい、はじめぇ!!!!」
マスターの合図でそれぞれのチームで散る。

『ミラ、どういう作戦で行くつもり?』
「そうね・・・エルザが大半の風船を割りに来るはず・・・
エルザをやっつけちゃえば、勝てるわね」

「でも、あのエルザをどうやって?」
「ルーシィ、いい考えがあるの」
「なになに?!」
「あのね・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



そしてミラチームの作戦は開始された。
やはりエルザが一人で大半の風船を割り続けている。


「やっぱり、エルザ強いわね・・・でも強いだけが勝つ方法じゃないのよ♪」
ミラはにっこり微笑む。


『やぁっぱ、エルザは強いわね〜』
「そうねっ・・・・やっぱりエルザね。作戦うまくいくかな?」
『ミラだもん!大丈夫よ!』


「覚悟しなさい!」
ザバァ・・・・っと水がルーシィとベルに降り注ぐ。
「『ジュビア!!』」

「グレイ様は渡しませんっ!!!」
「ちょ、私は関係ないでしょっ!」
『私だってぇっ!』

((・・・・それはない))

『やるわよっ!ルーシィ!!』
「うんっ!」

「ウォーターロック!!!」
「え〜い、アクエリアス!!」

「おまえら、全員流してやるぅ!!!」
「きゃ〜っがぼがば・・・・」

「?!ベル!!」
グレイがベルを水の中から救い出す。
『ぷはっ・・・ん・・・、グレイ?』
「大丈夫か?」
『あ、ありがと』

「きぃ〜!!グレイ様、敵なのにぃ」
「あらあら・・・あら、ジュビア隙あり!」
パァンっ!

「あ!!」
その音にグレイとベルはパッと離れる。

「やんのか?オレと」
『今は、やめとく。助けてもらったから、手加減しそうだし』
にこっと微笑む。


「ベル〜!行くよ!」
『オッケー。じゃ、グレイ、また後でね』
「お、おぅ」

「・・・・何やってんの?グレイ」
「ロキ?!見てたのか?」

「まったく君ってやつは・・・せっかくのチャンスだったのに」
「・・・うるせぇ」
「ま、可愛いからしょうがないか」
「//////」
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