妖精の尻尾【中編】
□学校***
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学校***
「・・・久しぶりね。学校開催するの・・・」
『もうなくなったかと思ってたよ〜』
「今日はなんの授業なの?」
「今日の講師はフリードよ」
「『え?』」
「・・・ってことは・・」
「そ、文字魔法の勉強」
『え〜・・・』
「どうしたの?ベル?」
『私文字魔法とか苦手なんだもん・・・』
「私はけっこう好きだけど?」
『ルーシィは文系だも〜ん。私はなんていうか・・・こう感覚で覚える感じ?が得意なの!文字とか苦手〜』
「オレも苦手だぜ」
「オイラも〜」
「オレも」
「・・・・でしょうね。まぁまぁ、これも何かの役に立つと思ってがんばんなさい」
「「『はぁ〜・・・』」」
「それでは授業を始める・・・」
粛々といつもの酒場を教室として、フリードの授業が始まる。
ルーシィもレビィもなるほど・・・とつぶやきながら、フリードの講義に聞き入る。
『・・・・さっぱりわかんないんだけど』
「・・・・であるからして、この場合の解除コードは・・・ベル!」
『ひゃっ!』
「答えろ」
『あ〜・・・・えっとぉ・・・』
ベルはグレイとナツに助けを求めるが目を逸らされる。
『・・・・(駄目か・・・)わかりません』
「おまえは仮にもS級魔導師なのではないか?これぐらいわからないでどうする?あとで補習だ。」
『・・・はぁい』
がっくりとうな垂れるように、ベルは席に着く。
やがてながぁい授業がやっと終わる。
「ベル・・・」
恐る恐る振り向くとフリードが立っていた。
「おまえはまだ終わってないだろう」
『・・・・やっぱり?』
「ベル、S級魔導師なのにそんなことでは情けないぞ。きっちり学んで来い」
『エルザ〜・・・私こういうの苦手なの知ってるでしょ〜(泣)』
「しかし、苦手だといって逃げてばかりいては、何の解決にもならないぞ」
『う・・ごもっともです』
「よし。それでいい。フリード頼んだぞ」
「きっちり教えてやるから覚悟しろ」
『・・・・・(泣)』
「・・・・先帰ってっぞ」
『うん・・・』
「大丈夫か?」
『大丈夫じゃない』
「まぁ、がんばれよっ」
グレイはベルの頭をくしゃっと撫でるとギルドを出てく。
『あの・・・補習はどこで・・・?』
「図書館だ。さっさと来い」