小ネタ集

思いついた小ネタを綴っていきます。本当に短い会話文ばかりだと思います。CPは表記します。
◆エリ誕(銀桂+エリ) 


珍しく桂が隠れ家に銀時を招いたので、これはもしやウフフな展開なのかと期待を膨らませて訪れた銀時の眼前に広がるのは、何やらパーティ仕様の和室。

「よく来たな銀時。」

「え、ちょっと何これ?今日お前の誕生日かなんかだっけ?それとも俺?」

状況について行けない銀時は、ひとりパニクって見当違いなことを言う。

「馬鹿を言うな。今日はエリザベスの誕生日だ。忘れたなんて言わせないぞ?」

得意げに言う桂に、「忘れたも何も教えてもらった事なんてねーよ!!」と銀時はどこからか取り出したスリッパで桂の頭を叩いた。

「んで、肝心のペンギンオバケはどうしたんだよ。いねーじゃねーか。」

キョロキョロと辺りを見回してみても、あの白い巨体は見当たらない。

「エリーは今から入場だ。拍手で迎えるのだぞ?」

そう言って桂はパチンと指を鳴らすふりをして口で「パチン」と言った。なんだかすごく格好悪い。

そしてその格好悪い合図と共に、今日のメインがやってきた。

『皆さん、私なんかの為に集まってくれてありがとう…!!』

次々とプラカードに書かれる感涙の言葉。エリザベスはあのギョロリとした大きな瞳に涙を溜めながら桂に抱きついていた。銀時の事はおもっくそ横目で睨んでいた。

「いやいや、集まってくれたも何も、2人しかいないじゃん!しかもお前ヅラ1人しか見えてないだろ!!俺の事いないと思ってるだろ!!むしろいなかったら良かったのにって思ってるだろォォ!!」

「む。何を言う銀時。心優しいエリーがそんな事思う筈ないだろう!!」

それから銀時はエリザベスへのプレゼントを強要されたり、耳の傍でクラッカーを慣らされて鼓膜が破れそうになったりと銀時にとって散々な一日だったのだが、まぁケーキが食べられたし、桂も嬉しそうに笑っていたので良しとしよう…。

2011/09/07(Wed) 21:35 

◆今日のアニ銀より銀桂妄想 



なんだが朝から、桂はヤケに銀時に冷たかった。

「いやいやほんと怖かったんだって!!すんげぇ病んでるブルーレイでさぁ!!」

「ハッ、何が怖いだ。霊なんてそんな非現実的なもの存在する筈がなかろう。大の大人にもなってみっともない。」

銀時がオバケの類を怖がるなんていつもの事で、大抵桂は優しく宥めていたのに、今日はヤケに風当たりが強い。
まるでゴミでも見るような眼だ。

「大体、俺がどんなに頼んだって滅多に原付に乗せてくれないくせに、貴様ときたら女子であればこわーいオバケさんでも乗せるのか。」

プイッと顔を逸らしながらそう吐き捨てた桂を見て、ようやく銀時はピンと来た。

「なぁにぃ〜ヅラ君てば、もしかして妬いちゃってるのぉ〜?霊相手に嫌だぁ〜!!」

からかいめいた口調でそう言われ、桂の顔はみるみるうちに赤く染まった。図星だったのだろう。

「う、うるさい!!貴様が『俺が君をどこにだってつれていってあげるよ』などとたわけた事を言うからだっ!!」

嫉妬心がバレて頬を真っ赤に染めながら涙目で抗議されても何にも怖くなんかない。寧ろ、ニヤニヤと口元は緩みっぱなしだ。

「つまり、ヅラ君は俺にそういう甘い言葉をかけて欲しいって事ね〜」

「ち、ちがっ!!」

本当に、なんて可愛い恋人なんだろう。口はこんなにも皮肉めいた事ばかりを言うのに、表情は素直すぎる。そんな所がまた、たまらない。

「そんじゃぁ、次のデートは原付でラブラブランデブーとしますか」

微笑みながら頭を撫でる銀時に、桂は何も言えなくなった。


ただ、嬉しくて―――――

2011/09/05(Mon) 19:47 

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