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□にゃんにゃん。
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「ラピル。
取り敢えず落ち着け」
オレはラピルの隣に腰掛け、
優しく抱き締める。
「…しかし、本物なのか?コレ」
少しラピルが落ち着いてきた頃、
そっと耳に触れてみる。
「にゃっ!?」
「お、声も猫っぽいな」
もしかして、喘ぎ声も猫なのか?
…耳は少し温かい。
やっぱり本物だな…。
そのまま耳を弄っていると、
「ぜお、ん、耳、やだ」
ラピルが潤んだ目でオレを見てくる。
…ヤバい、だろ。
猫耳+ベッドの上+涙目+上目遣い
「にゃ、ゼオン…?」
ラピルがオレの顔を除き込んだ。
────…ッ!!
オレの理性が吹っ飛びかけた───が、
「ゼオン、ぎゅーして」
ラピルがオレに抱きつく。
…チッ、生殺しかよ…。←
まぁ、まだ朝だしな。
可愛い声で喘いでもらうのは夜でもいいか…。
ラピルを抱き締めてやると、
嬉しそうに尻尾がぱたぱたと揺れた。
ヤバい、可愛い…。
すぐ目の前にある猫耳を甘噛みすると、
ラピルの体がびくりと跳ねる。
「にゃぁっ!!
や、ゼオン、耳やめてよぅ…っ」
ラピルはオレの胸に顔を押し付け、
ぎゅうっ、と抱き締めてくる。
…オレはそのまま、ギリギリな理性をどう保とうかと考えたりしていた。
にゃんにゃん。
〜夜〜
(猫化戻ったよ、ゼオン)
(…チッ)
(む、嬉しくないのかい?)
(猫みたいな喘ぎ声聞いてみたかったんだけどな…)
(…は?)
(まぁ、普通でも甘く啼くだろ)
(ちょ…っ!何の話だい!?)
(このオレを生殺ししやがって…、
覚悟しろよ)
(助けてティオ────!!!!!)