嘘つきちーくんと壊れたまーちゃん

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 一章 『再開』



光がこわかった。
でも、待ち遠しくもあった。

「おなかすいた?」
「うん」

「今日のごはん、何かな」
「分かんない」

それからずーっと話さなかった。
おなかをなかせて。
小さな光でもにがさないように目の前をジッと、ジッと、ジッと見つめて。
そして、光がぼくたちをてらした。
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