10万打企画 BOOK3

□Sciocco
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「いやあ、マリアの可愛さは異常だよな」
「………」
「つくづくそう思う、特に一緒に風呂入ってる時、あ、あと寝顔!」
「………」
「ホント可愛いよなあ、お前もそう思うだろ?」
「…思う」
「だろー!さっすがマリア!誰から見ても可愛いとか!」
「どうしてこんな頭弱そうな男と結婚してしまったんだろう丸子さん趣味悪、とも思う」
「………」
「丸子さんの人生において、最大の汚点だとも思ってる」
「………」

数年前までは妻のデレ期がこないと愚痴をこぼしに、月に1度は必ず来ていたイトコだが、最近では週に1度、必ずノロケ話を言いに私の住むマンションまで来るようになった
それも決まって仕事が溜まっている時だ
何なんだコレいじめか、そうなのか、と尋ねてみても本人からしてみれば「どこが?」と言った所で、正直な話、うんざりしていた

トドメの一撃をお見舞いしてやろうかと口を開くのと同時に目の前の男の口から出た、余裕を含んだ台詞に部屋の中が凍りついた

「もうすぐ三十路だっていうのに、彼氏すらいない腹いせ?」
「……………そうね、」



「嬲り殺す」



足を出してくれる?アキレス腱が狙いですか!?ちょっ、そんな物騒な物しまえっちゅう話だよ!いい年こいてその語尾はどうかと思うわ!おっ俺はいいんだよ!俺は!あ、マリアから電話だ!もしもし丸子さーん!貴方の旦那浮気してますよー!やめてー!


(110626)

マルコうぜえwww






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