→リク
□Stand by me.
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部も落ち着いてきた9月の中盤。
いつもの様に景吾さんから届いたメール。
開いたと同時に家のチャイムが鳴るのが聞こえた。
『帰ってきたぜ。若』
*
大会が終わり、すぐに日本に帰ってきた。
真っ先に向かったのは若の家で。
毎日メールや電話をしていたにも関わらず、会いたくて仕方なかった。
「若!」
チャイムを鳴らした数秒後、若が飛び出してきた。
そのまま走り寄ってくるのを抱き締める。
「おかえりなさい…景吾さん」
「ああ…ただいま、若」
人目につくから、と家にあげられる。
今日の若はいつになく素直で可愛いすぎる。
「いい結果は残せたんですか?」
「ああ。満足だ」
後ろから身体を抱き、触り心地のいい髪をすきながら答える。
「それなら良かったです」
柔らかい笑みを浮かべる若が愛しくて。
気付けば強引に口付け、押し倒していた。