→リク

□Stand by me.
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それから5年がたった。

高校を卒業した俺は、テニスから離れ、大学で忙しい日々を送っていた。

景吾さんからは週に一度はメールが届くものの、お互いにタイミングは合わず、どこかぎこちないものになっていた。

講義中に、ぼんやりしながらノートを取っていると。

携帯が震えた。



「こんな時間に…珍しいですね」

「…ああ。悪い」

「…どうしたんですか?」

講義を抜け出し、一月ぶりの声を聞く。

その声がどこか暗い気がして。

「若…俺は…」
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