→リク
□Stand by me.
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*
それから5年がたった。
高校を卒業した俺は、テニスから離れ、大学で忙しい日々を送っていた。
景吾さんからは週に一度はメールが届くものの、お互いにタイミングは合わず、どこかぎこちないものになっていた。
講義中に、ぼんやりしながらノートを取っていると。
携帯が震えた。
*
「こんな時間に…珍しいですね」
「…ああ。悪い」
「…どうしたんですか?」
講義を抜け出し、一月ぶりの声を聞く。
その声がどこか暗い気がして。
「若…俺は…」
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