→リク

□Stand by me.
8ページ/15ページ



それから数日後の日曜日。

景吾さんからの連絡は来ない。
「若?お前、何か暗くねえ?」

子守りを頼まれた、と言って、何故か寮に子供を連れてきた兄の呑気な様子に、溜め息をつく。

「ちょっと外に出ねえ?」

「別に…構わないけど」

「じゃあ、近くの公園に行こうぜ」

そう言って笑った兄の指にはめられた結婚指輪が、すごく眩しく見えた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ