お題
□内緒話
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四時間目終了を告げるチャイムの音。
「ありがとうございました」と礼をするとともに、あまりの眠気に机に突っ伏す。
暫くそのままでいると、本格的に眠くなってきた。
…長太郎と…昼飯…食べる約束してんのに…。
睡魔に負けて動けずにいると、すぐ側に気配を感じた。
「宍戸さん、眠いんですか?」
降りてきた優しい声。
「宍戸さん…あんまり無防備にされると…困ります」
体を起こすのが面倒で、机に体を預けたまま顔をあげると、長太郎が困ったように笑った。
「無防備って…?」
寝惚けた頭で考えてみるも、意味がよく分からない。
ただ普通に寝てただけなんだが。