拍手log
□4月拍手
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とある日の朝。
もう日課になっているが、車で若の家まで行き、歩いて一緒に登校する。
その度若は、いちいち家まで迎えに来なくていい、と呟く。
だがそれは、照れているのと、俺への申し訳なさからの呟きだと分かっているから、別段気にならない。
だが、今日の一言は、気にしないわけにはいかなかった。
「跡部さん」
「何だ?若」
またいつもの小言か、と気楽に構える。
「あの…迷惑なので…家まで来ないでください」
「……!」
時間が止まる。
何を言われたか分からない。
いや…理解したくない。
こいつは…今何と言った?
「わか…「跡部さんのこと…もう好きじゃないんです」