その他
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新学期。
いつもより早めに家を出で、早い電車に乗った。
学校に到着して真っ先にクラス分けを見に行く。
中学最後のクラス…どんなメンバーだろうな…。
「ん…俺は…B組か…」
「一緒じゃのう。ブン太」
「…!?」
突然の声に驚いて振り返る。
「驚きすぎじゃ…それよりクラスメイトとしてよろしくな」
「お、おうシクヨロ…て!仁王…!何で今日こんなに早いんだよ?」
「はて…何でかな。当てて見んしゃい」
…そんなの分かるわけねーし。
それでも一応考えてみる。
…いつも遅刻寸前のくせに、今日は早い理由。
「…クラス分けが気になったからか?」
…なんて。仁王に限って有り得ないよな。
「その通りぜよ」
冗談半分で聞くと、仁王は笑いながら頷いた。
「!お前も自分のクラスとか気になるタイプなのか?」
クラスがどうであろうと、いつもと変わらずにマイペースなやつ。そんな印象を勝手に持っていたから、驚いて問う。
「そりゃあ…可愛い女子がおるかとか気になるじゃろ?」
飄々とした顔で言われ、少し傷ついた。
何だよそれ…恋人の俺より、可愛い女の子の方がいいのかよ。