あお/えく部屋
□たからもの
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「金兄いっつもその赤いピン留めしてるなぁ」
「んぁ?あぁ、コレか?」
「それそれ。髪ジャマなんやったら切ればええのに」
東京の学校に行ってる、廉造が帰ってきた。
んで、アホなこと言いよったから、錫杖でおもっくそ叩いたった。
「うごぉぉぉ?!いった!!なにするんや!金兄ィ!!」
「アホなこと言うからや!髪なん、切ってもたら留められへんやろが!」
「はぁぁぁ?!!」
他人(ひと)から見たらただの赤いピン留めかもしれへんけど、オレには大事な大事なお守り、ちゅーか、宝モンなんや。
初めて金髪にした時に大好きなひとから貰った。
大事な大事な・・・。