青の祓魔師

□甘いチョコレート
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「兄さん、また何か食べてるの?」


兄の机には山ほどのチョコレート。

夜9時を回っているというのに、食べながらのんきに漫画を読んでいる兄に怒りさえも覚えた。


「隣で僕が勉強してるのに見えるところで漫画読まないでよ」

「いいだろー?別に。お前が勝手に勉強してんじゃん」


ちっと一回舌打ちをし、また勉強に専念する。

専念するものの、匂いが気になり集中できない。


「……んー」


燐がうめき声を上げてこめかみに指を当てた。


「わかった、お前もチョコ食いたかったんだな雪男!」

「なんでそうなるのか……」


呆れた果てるが確かに匂いに誘惑されていたのは確かだ。
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