青の祓魔師
□甘いチョコレート
1ページ/3ページ
「兄さん、また何か食べてるの?」
兄の机には山ほどのチョコレート。
夜9時を回っているというのに、食べながらのんきに漫画を読んでいる兄に怒りさえも覚えた。
「隣で僕が勉強してるのに見えるところで漫画読まないでよ」
「いいだろー?別に。お前が勝手に勉強してんじゃん」
ちっと一回舌打ちをし、また勉強に専念する。
専念するものの、匂いが気になり集中できない。
「……んー」
燐がうめき声を上げてこめかみに指を当てた。
「わかった、お前もチョコ食いたかったんだな雪男!」
「なんでそうなるのか……」
呆れた果てるが確かに匂いに誘惑されていたのは確かだ。