†睡蓮†
□†*雨音*†
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「………俺は自室に戻るからな…」 「え?……ちょ、ちょっと神田!話はまだ終わってないわ!?」 二人に背を向ける神田をリナリーが制止させる。 だが神田から返された言葉は冷たく……そして悲しい言葉だった…… 「うるせぇんだよ!!お前の遊びに付き合ってられるか!!」 「遊びって………もういいわ!!一人で行く!………ッ神田のバカ!!!」 その言葉を聞いたリナリーは神田の横を無造作に走って通り過ぎる 俯きながら走っているのを見ると……誰にでも泣いていることがわかった 「ユウ……今日どうしたんさ?リナリーにあんな事、言うなんて」 「チッ………てめぇもうるせぇんだよ!!……俺にかまうな」 自室に戻ろうと歩きだす神田……… 引き止めようとする者はいなかった 『引き止められなかった』 「まったく……二人はまだガキさね……」 神田の背を見つめながら、ラビがぽつりと呟いた