†睡蓮†
□†*雨音*†
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「ハァーー………何やってんだ……俺」 あの後部屋に戻った神田はすぐにベットに倒れこんだ 任務明けで疲れきった体を休めようにも、寝れない時間……… いくら言葉で突き放しても心はリナリーを求めている そんな甘い気持ちが許せなかった だからあえて冷たくリナリーをあしらったんだ 「もう……夕暮れか…」 重たい体を起こせば、目には紅に染まった空が映った 「あいつ……帰ってきたのか……?」 ふと心をよぎった不安 神田は椅子にかけてあった団服をきると、部屋を後にした 「神田!!大変ですよ!?」 「…何だよ……モヤシ」 「(ムカッ)モヤシじゃないっていつも言ってるのに………ハッ、今はそれどころじゃないんですよ!」 「だから何なんだよ!!?」 神田はアレンの態度にイラダチと不安を抱いていた いつも「モヤシ」と言えば大抵突っ掛かってくるアレン…… だが今日は怒りよりも焦りの気持ちが増していた