*なんでやねん*
□第1話
1ページ/3ページ
キーンコーンカーンコーン
「うしゃ!終わった!!」
「部活や〜、だりぃー」
「今日宿題多いわ〜」
チャイムと共に騒がしくなる教室。
やれ部活だ、やれ帰宅だ、と青春真っ只中の少年少女たちがはしゃいでいる
突然ですが私、○○●●は二度目の人生を謳歌しております。
…何を言っているんだと、自分でもそう思いますよ?
でも真実なんだよ!!!
だって私、一度死んだんだもの!!!
つまりは前世の記憶を持っていると言えばいいのだろうか。
今更前世の話をする気はないが、少なくとも前世では20代の働き盛りのキャリアウーマンだったのだ!
ようやく仕事が楽しくなってきた時期だったというのに、不運なことに交通事故に巻き込まれ、呆気なく私の人生は幕を閉じた………
はずだったのに!!!
ハッと気づいたときには公園の砂場にいた。
いや、砂場で前世の記憶が蘇ってきたと言うのが正しい
「●●ちゃん…?」
心配そうな友達の声が聞こえたが、その時の私の顔はそんなに酷かったのだろうか
まぁ、それもそうだろう。
だっていきなり、ぐあーって自分のじゃない記憶が脳内を駆け巡ったんだから
いやーあれはホントに驚いたね、うん。
どうせ親に言っても信じてもらえない、むしろ頭がやられちまったのかと病院に連れていかれそうなので誰にも言ってはいないが、まーそれでいいだろう。
せっかくの二度目の人生、謳歌しようじゃないか。
それから○○●●としての第二の人生が幕を開けたのである。
*