*なんでやねん*

□第6話
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今日は本当に朝から疲れた…。

精神的にも肉体的にも。

あのあと教室に駆け込み、大して話したこともないクラスメイトから「だ、大丈夫?どないしたん…?」と心配の声をいただいた。
ありがとう、でも大丈夫じゃない。

そんな朝を過ごし、今はお昼。
友人と一緒に昼食を食べ終え、雑談をしていたとき
急に廊下や、教室内から黄色い声が聞こえてきた。
そして、クラスメイトの女の子が近づいてきて、

「●●ちゃん!し、白石先輩が呼んどるで!」

っと顔を赤くしておっしゃったのだ。
その言葉を聞き、教室の前のドアを見れば…
そこには、笑顔でヒラヒラとこちらに手を振るイケメンが
立っていた
…嘘だろ、おい。
その姿に一緒に雑談していた友人が「きゃー白石先輩!」と声を上げた。

いやいやいやっ!何してねん!何してくれとんねん!!

「なになに!?●●、いつから白石先輩と仲ようなったん!?」

なってねーよ!仲良くなんてなってねーよ!!
興味津々の友人をチラリと見ると、顔を赤くしていた。

……女子って本当にイケメンに弱い。

そんなことを考えて視線を白石さんに戻せば、廊下から歩いてきたらしい財前くんが白石さんに話しかけていた。
……待てよ、今なら逃げられる。
白石さんの視線は財前くんに向いている。
今しかないっと思い、ガタッと席を立ち教室の後ろのドアに走った。
教室にいた何人かのクラスメイトにぶつかりそうになったが、許してくれ。

私の平和の危機なんだ。

とにかく教室から出てしまえば、逃げるルートなんていくらでもある。
あと一歩で廊下に出られるっ!よし!!

そう思った瞬間……、

「逃さへんで?」

ダンッ!と出口を塞いだのは、笑顔のイケメンだった。



*

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